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トレーナーとして考えるウェイトトレーニングと有酸素運動が心臓に与える影響


以前からウェイトトレーニングを行っている方や指導されている方々から耳にする話があります。

「有酸素運動は筋肉が落ちるからやらない方がいい」、または「やる必要がない」と。

少なからず筋肉が落ちるというのは間違いではないと思います。

ボディメイクの視点からするとやらない方が良いのかもしれませんが、健康という面で考えると有酸素運動をやる必要がないというのは正直疑問です。


ここからは健康を考えた時の無酸素運動(ウェイトトレーニング、インターバルトレーニング、サーキットトレーニングetc...)と有酸素運動(ランニング、ウォーキング、サイクリングetc...)が心臓に与える影響をシェアしたいと思います。


まずウェイトトレーニングなどの無酸素運動を継続していくと左心室に【短縮性肥大】という成長が起こります。

これは簡単に言うと内壁の肥大で内部が狭くなるという事です。

これに伴って起きてくる症状が心臓内圧の増加、血液拍出量の低下、規則性の低下などです。

要するに心血管系の病気になるリスクがありますよって事です。

生前、ウェイトトレーニングを繰り返し行っていた方の病理解剖では左心室の内壁が分厚くなっていたとの話も聞きました。


次に有酸素運動を継続していくと左心室に【伸張性肥大】という成長が起こります。

これは外側に大きくなっていく肥大で左心室内部が広くなっていきます。

そして起こる症状は血液拍出量の増加で内圧は通常通り、規則性も維持されます。

とくにデメリットが無いのです。


健康という観点で心臓への影響を考えたとき、一般的には伸張性肥大が好ましいとされています。

また、加齢とともにこの伸張性は低下していきますが週に4~5回程度、強度は低~中強度の有酸素運動が効果があるというデータも出ています。

どんな人でも軽い20分程度の有酸素が好ましいのです。


決してウェイトトレーニングを否定したり避難しているわけではありません。

自分もトレーナーとしてウェイトトレーニングの指導もします。

ただし無酸素運動を希望する方への上記の情報はシェアするようにしています。

そして同時に軽めのウォーキングなどの有酸素運動も進めています。


ウェイトトレーニングでつけた筋肉は確かにかっこいいものがありますが、健康の為と思いながらも繰り返し行っていった運動で心臓の病気になんてなりたくないですよね?

無酸素運動愛好家の方々も有酸素運動やりませんか?



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